デート商法?で実際働いていた体験談

電話で勧誘されて会いに行ったらデート商法だった!

契約してしまったけどキャンセルしたい・・

成人した途端によく知らない番号からアンケートお願いします!と電話がかかってくる。

楽しく会話して会いに行ってみたらジュエリーの展示会!?

そんな体験をされた方、少なくはないと思います。

・電話はかかってきたけど、会ってはいない、会ったらどうなるんだろう?
・会いに行ったけど買わずに帰ってきた。大丈夫かな・・
・まんまと買ってしまった!やっぱりやめたい・・

こんな不安に、実際にデート商法で働いた経験のある私が、経験の中だけでお答えします。

*あくまで経験談ですので、実際のクーリングオフなどは店舗に問い合わせ願います*

目次

デート商法で働いた体験談

まずは、実際に働いた経験談からお話します。

大学新卒時の就活にて、当時は氷河期で全然決まらず、焦る日々でした。

大学の就職センター内に掲載されていた「地元にIターン就職特集!」で「ジュエリーアドバイザー」に目が止まりました。

大手出版業界ばかり狙って全然手ごたえがなく疲れていた私は、横文字の耳障りの良さだけでよく考えもせず応募しました。

結局その会社しか採用されず、とりあえず行ってみよう、と軽く考えていたのです。

入社初日の衝撃・・

女性は一様に化粧が濃く、黒のミニスカスーツ、巻き髪、香水の匂いが漂い・・
男性は黒いスーツ、カラーシャツとネクタイ、香水、そしてホストみたいな髪型。(内側からスプレーしたようなアレ)

ここはどこ?私はどこに来たの?
私が今まで学校で勉強して頑張ってきた人生はナニ?
ここで働くの?!ええええーーーー

とにかく、上手く表現できずに申し訳ありませんが、とてつもない衝撃を受け、
会社から帰ってご飯も食べずに泣いて寝た初日でした。

でも他に行くところがない。とにかく働き始めてみることにしました。

仕事内容は、ジュエリーアドバイザーといって、来店したお客様にブライダルジュエリーを提案販売することです。

お客様はどう来店するのか?きれいな店舗はあるけど、そこにそんなにお客様くるの?

来ません。電話で呼ぶんです。これがテレアポ(テレフォンアポインター)です。

どこから取り寄せたのかわかりませんが、大量に電話番号と名前の載ったデータが配られ、上から下まで順番に電話をかけていきます。

当然怪しまれます。 当時は家の電話が主流だったので、出るのはお父さん・お母さんが多く、○○はいません!!とか、どちらさまですか?どちらの○○さんですか!?と問い詰められます。

中には名前を言っただけでガチャン!と切られます。その場合、資料には「G」(ガチャ切りの意)と書き込みます。

でも100人いたら1~2人はお話してくれます。

繋がったらテンション高く、なるべくかわいい声でアンケートを取れ!と言われていました。女優になれ!と・・・

アンケート内容
・彼女さんはいますか?
・結婚したいなーと思っていますか?
・何歳までに結婚したいですか?
・どんな風に結婚式を挙げたいですか?チャペルで挙げる、和式で挙げる、海外で挙げる、カラッと揚げる・・

いや唐揚げちゃうし!とボケて、笑ってもらえたらしめたもの・・。

そこから雑談につなげていきます。(今思うとなんという低い沸点の笑いなんだ・・)

いつもお休みはどんなことしてるんですか?
お仕事はどんなことしてるんですか?
好きな芸能人って誰ですか?などなど・・・

とにかく会話が盛り上がればオッケーです。

ひとしきり盛り上がった後に、こんなアホみたいな話ばっかりしちゃったけど、お仕事もしっかりしてるんだよ!

そうそう、今度私のやってるジュエリーアドバイザーの展示会があるから一回見に来てよ!どんなやつがやってるんやろ~って暇つぶしに見に来て!

と誘います。

ここで渋られたらまた話題を逸らして楽しい話題に戻す。

また電話してもいいかな~?と軽くひいて、いいよと言ってくれたら電話を切る。

顧客名簿に話した内容を書きとめ、また1週間後くらいに電話してみる。このお客さんのことをペン(顧客)と呼んでいました。

しかし運よく?!展示会に行ってもいい、と言ってくれた人とは待ち合わせの場所と時間を決めて約束します。

そして電話を切ったあと叫びます、「アポ取ったーーーーーー!!!

同僚たち「おめでとーーーう!!」

今思い出してもヤバい職場です(笑)

そして約束の日。大抵は駅前のわかりやすい目印の前での待ち合わせです。

こちらは黒いスーツを着てわかりやすいので割ときちんと会えます。

中には顔だけみて帰ってしまう人もいるかもしれませんが、そういう人はたとえ会えたとしても絶対買わない人なので

時間の無駄です。来なくてラッキーです。

そしていきなり店舗には行かず、ひとまず喫茶店に入ります。ここで雑談をして電話で築いた人間関係の再構築&強化をします。

展示会の内容にはそんなに触れずに、軽くお茶しながら雑談します。この喫茶店での雑談を客観的に見ると、黒いスーツのケバイ姉ちゃんと若い男子・・イコールデート商法、に見えます(笑)

警戒して先に色々聞いてくるお客さんには、お仕事だからお仕事の話も聞いてね、でも無理やり勧めるとかはしてないから安心してね!と言います。

そして店舗へ。まずはお客さんと二人でジュエリーを紹介しながら商品の説明をします。

ダイヤモンドのルース(石のみ)を持ってきて、ダイヤモンドの説明、きれいでしょ~、いつか○○くんも誰かに渡す日がくるんだよ~などなど。

いつか大切な人に渡すダイヤモンド、世界に一つだけのものにしたくない?

そのためには、渡すまで○○くんがずっと大事にアクセサリーとして肌身離さず持っておくの!
そして結婚が決まって渡すぞ!ってときに婚約指輪に載せかえるの!!めっちゃ素敵じゃないーーーーー!??

これね、サッカーのカズもこの方法やったんだよーーー(嘘か誠かは未だ定かではない)

ここで刺さる人は購入します。

ここで刺さらない人には、ネクタイピンなど普段使わないけど結婚式とか冠婚葬祭で使えるよとアピール。

いつかは必要になるもの、いざってときにダイヤモンドに50万も100万も。。ってなるよね?
でも今から少しずつ毎月払っていけば、いざ結婚!ってなったときにもかっこよくプロポーズできるよ!

男の人ってなかなかお金貯めるの難しいでしょ?でも毎月私が電話してきちんとサポートするから!

一緒に頑張ってこう!(ここで手を出す!と決まっていました。お客さんと握手!)

きちんとサポート・・今思うと、リピートしてもらって冠婚葬祭用のスーツの販売につなげる、単なる手段だったような・・。

そして買う、と決めてくれたお客さんは、その場でデザインや石を決めて、契約書(ローン用紙)に名前を書く。

書類を家に持って帰って、銀行員とか捺印して、郵送してもらう。ここまでです。

気が変わらないように、店舗を出たらお礼にお食事を奢ります。

今日はきてくれてホントに嬉しかった、私も○○くんのこと応援していくし、私のことも応援してね!

そして帰ってからも電話してフォローしながら郵送してくれるまで確認する。こんな流れです。

・・・・・・

イヤイヤ待て待て!買わない場合はどうなるんだよ?

そう思ったあなた。気になりますよね。

購入に対して首を縦に振らなかったら・・・

マーシャル、と呼ばれるクロージング専門の上司が割り込んできます。

客寄せパンダ(私)は小さくなってお客さんと上司のやり取りを見ています。。

上司は、お客さんの買わない理由をひとつひとつ潰していきます。

これを業界では「ネック返し」と呼んでいました。

この強力なネック返しにも屈せず、いらない!を通した人は、無事お帰りになれます。

奥から怖いお兄さんとかは出てきません。そこで試合終了です。

当然ご飯は奢りません。お店を出たらバイバイ・・となります。

安心しましたか?
他の会社はどうかわかりませんが、私がいたところはこんな感じでした。

デート商法、といえども、世間的にそう思われるな、と思っただけで、
実際には付き合ったりもしないし、好きとかも言わないし、ボディタッチは肩をたたく程度。

ただ、それは私がそう思ってそういう営業をしていただけで、他の人も絶対付き合っていないとは言い切れません。

一応会社としては禁止していました。

ただこれ、私にはかなりのストレスだったようです。

自分としてはデート商法とは思ってはいなかったけど、そう思われても仕方のない営業方法だったこと、
会社としてはお客さんはカモみたいなものだったけど、私にとっては出会った一人の人間だったこと、
契約を取らないと鬼上司がめっちゃパワハラだったこと、
ほとんど休みが取れず終電まで働いていたこと・・・。

1年で身体を壊してジュエリーアドバイザーは引退しました。。

デート商法で狙われやすい男性とは?

この経験を踏まえて、どんな男性がお客さんとして多かったのか解説します。

20歳なりたての男性

ジュエリーを購入するにはほとんどの人がローンを組みます。

親の保証なしでローンを組むには成人している必要があります。

高校などの卒業アルバムのリストに何年卒、と記載があり、20歳になってすぐに電話をかけられるようになっています。当然まだ誕生日がきていない(成人していない)人も含まれるので、そういう人にはアンケートのみ、人間関係構築のみ、で誕生日がきたら展示会にお誘い、という流れです。

20歳なりたての男性は、まだ世間知らず。アポイントの電話にも慣れていないので、興味本位で聞いてくれることが多いのです。

そしてまだローンを組んだりした経験もなく、怖さも知らない・・。

そこを狙った、ということです。

工場勤務の寮住まいの男性

アポイントリストの中には、○○会社の○○寮、というものもたくさんありました。

寮に住んでいる工場勤務の男性は、一人暮らしです。

暇を持て余してる人も多いし、電話に出るのは確実に本人。

暇つぶしに聞いてくれます。そして話が盛り上がると、暇つぶしに会いにきてくれる率も高いのです。

でもテレアポ慣れした人も多く、約束は決してせずにおしゃべりだけする人、約束しても顔だけ見て帰る人、展示会に来ても絶対買わない人、これらが多かった印象です。

逆に買ってくれる人は、すでに何個も同業界で購入済で支払いが滞り、多重債務者としてブラックリストに載っていて、買いたくてもローンが通らない・・なんてことがよくありました。

素直で優しい人

心が痛いことに、素直で優しい人も狙われやすかったように思います。

たしかにいつかは必要になるダイヤモンド、こんなにこの子(私たちアドバイザー)が頑張ってるんだから、今買っておいてもいいかな、と思ってくれるのです。

たしかに、ダイヤモンドは本物。アクセサリーも自分でデザインできて素敵。だましているわけではないのです。

純粋に応援して買ってくれる人が何人もいました。私はこのケースが一番多かったように思います。

買ってしまってもクーリングオフできる

私が働いていた会社の場合でいうと、購入日から7日以内に契約をやめたい、といえばキャンセル(クーリングオフ)できました。

極論を言えば、捺印した書類を郵送しなければ契約は成立しませんでした。

でも他のデート商法がどこもそうとは限りません。

不安であれば国民生活センターという独立行政法人のサイト内に消費者ホットラインというところがあるのでそこに電話することをお勧めします。

買ってよかった!というお客さんもたくさんみえたので、完全に否定はしませんが、私の黒歴史です。

無駄に?雑談力はつきましたが、なんだか心も体もいっぱい蝕まれたな・・という思いです。

結婚指輪は一緒に選びたい!

お客さんにはダイヤモンドをあらかじめ持っておくことをオススメしていた私ですが、もし自分が結婚するときにダイヤモンドをどうもらいたいか・・と考えたら、やっぱり一緒に選びたいと思いますし、実際自分で選びました。

石だけあって、好きなデザインの枠を選べるならいいですけどね。

パカ!っと開けて渡されることを夢見ている人もいるかもしれませんが・・。

オンラインでシュミレーションできる婚約指輪・結婚指輪のサイトがあったのでここで紹介しておきます。


ブリリアンス+はオンライン上でオーダーメイドできます。
婚約指輪はダイヤモンドとリングを組合せて300万通りから、 結婚指輪は2000通りから自由にカスタマイズでき、完成図もWEBで確認できる優れもの。店舗で見ていると時間も気になってなかなかじっくり検討できない人にもオススメのサービスです。

BRILLIANCE+の来店予約はこちら 

次はケイウノです。

こちらは日本最大のオーダーメイドのジュエリーブランドとなり、世界でひとつの贈り物を作ることができます。

全国に30店舗以上あるのでお近くにあるならぜひ一度覗いてみてはいかがでしょうか。

一緒に見に行きたい!と思っている彼女なら喜んでくれると思います。

オンライン色々とシミュレーションできるのはありがたいと思います。

私が選んだときは、そんな便利なサービスがなかったので(知らなかったともいう)

田舎からわざわざ電車で都会まで見に行かなければいけませんでした・・

豪華な店内、店員さんを目の前にすると、なかなかじっくりゆっくり見ていられないんですよね。

先にオンラインで好きなデザイン、価格などたっぷり想定してから来店するとスムーズかと思います。

一生に一度の結婚指輪、二人が納得するものが選べますように。

間違ってもテレアポのジュエリーアドバイザーからうっかり高額のものを買わないように・・

長々と読んでいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

こんにちは、モモカです♪

小2男子・年少男子・2歳女子のママです。

時短正社員として働くかたわら、駆け出しWEBライター兼ブロガーとして日々勉強中。

こどもの【知育】や子育てから得たこと、人生経験談や日々の雑記などを書いています。

【すきなこと】
料理・ドラマ・映画・ヨガ・英会話・投資

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