これってもしかして世にいう赤ちゃん返りでは・・
赤ちゃん返りにはどう対応したらいいの?
下の子が産まれてただでさえバタバタな育児、良い子にしていてほしいのに上の子がまるで赤ちゃん?かのように駄々っ子に!!なにコレ?もしかして赤ちゃん返り?とお困りではありませんか・・
対処法が知りたいぃぃぃーーーーーー!!!と過去の自分の声が聞こえてくるようです。
現在では長男は小2になり、次男4歳、末っ子2歳9か月で、「赤ちゃん返り」からは卒業できました。
一番大変だったのは長男が4歳で次男が生まれたとき。
当時を振り返りながら、その対処法を紹介していきます。
赤ちゃん返りまでの軌跡
元々長男はそんなに手がかかるタイプではありませんでした。
よく寝るし、そんなに駄々もこねないし、ニコニコして可愛い男の子。
そんな長男が4歳年中になった7月、次男が誕生しました。
弟ができてよかったね、かわいいね~と最初は穏やかな日々だったように思います。
しかし、だんだんとぐずることが増えてきた長男・・。
次男が泣き、私が構おうとするとママー!!と呼びます。
「ちょっと今からおむつ替えるから待って」
「今からおっぱいあげるから待って」
「ちょっと抱っこしてるから後にして」
赤ちゃん返りの怖さを全く知らなかった私は、今思うと数々の地雷ワードを頻出させていたのです。。
お兄ちゃんだから我慢できるって信じて疑わなかったんですよね。
能天気な私は長男のリミッターが上限に達するまで、気付かずに積み上げてしまっていました。
赤ちゃん返りが始まった
赤ちゃん返りの内容は大きくわけて3つありました。
長男の実際の赤ちゃん返り
・狂暴化した
・吃音が出た
・弟のものを身に着けたがった
狂暴化した
出産で育休を取得していた私は、家から1キロほどの距離にある長男の園の送迎に車を利用していました。
そして園内の駐車場に停め、次男をエルゴ抱っこで連れていってお迎えの列に並んでいました。
幼保一体の園だったので、保育園から幼稚園へ転園する必要はなく、ただお迎えの時間が早まるだけのシステムで助かっていました。
私がお迎えに行くと、先生の手を離れた途端、通園バックを放り投げ、駐車場を走り回ります。
少しなら遊んでいるお友達もいたので、最初は静観していましたが、お友達とケンカになったりフェンスに登って危ないことをしたり、だんだんとエスカレートしていきました。
注意しても止まらない。私も声を荒げることがどんどん増えていったように思います。
そんなある日のこと。
いつものように通園バックを放り投げたと思ったら、走ってそのまま園から脱走し、道路を疾走して行ってしまいました。
私は次男をエルゴで、車を駐車場に置いたまま走って追いかけました。
追いかけても追いかけても逃げていく長男。
車にひかれてもいけないし、コケてケガしてもいけないし、必死で追いかけました。
でも捕まらず、そのまま町内にある私の実家まで行ってしまいました。(距離にすると500mくらいですが)
実家に着いた私はブチ切れて大泣きしてしまいました。
私もそこまでずっと我慢していたのです。
まだ3ヶ月ほどの次男を抱っこしたまま心配しながら走ったこと、今までの長男の変貌ぶり、何度呼んでも止まってくれなかったこと。全部が私の中で溢れた感じがしました。
その後は号泣にびっくりした両親が園まで送迎してくれました。
そんな逃亡事件以外にも、家でも反抗的な態度を取り、少し注意すると噛んだり、叩いたり、全く聞き入れてもらえず、
まるで人格が変わってしまったかのような長男を前に途方に暮れていたのを覚えています。
吃音が出た
私の前では人格が変わってしまったかのような長男でしたが、園での様子を聞くと全く以前と変わらない様子。
ただひとつ、吃音が出ています、と。先生から聞いてびっくりしました。
家でも注意して聞いてみると、
「ばばばばばあちゃん、これさぁ~」
「テテテ、テレビ見せて」
と、最初の音を何度かどもってしまっていました。
心配になり、園と相談して町が発達支援で派遣してくれる制度を利用し、言語聴覚士さんに診てもらうことに。
2か月に1回くらいの頻度で診ていきましょう、ということになり、療育?のようなものが始まりました。
ここで発達検査も受けることになるのですが、そのお話はまた別の記事にてしようと思います。
弟のものを身に着けたがった
次男はまだねんねの0歳児。枕元にガラガラを置いたり、ぬいぐるみを置いたり。
そのガラガラもぬいぐるみも全部長男が持っていきました。次男が触っていてもお構いなしです。
注意すればするほど固執していました。
また、もう自分は絶対にサイズアウトしているロンパースを着てくる。
ロンパースのボタンがはまらなくて泣く。破けそうだからやめてというと暴れる。
次男をエルゴで抱っこしていると、次男をおろして、自分をエルゴで抱っこしてと要求する。
泣く次男、暴れる長男。私も泣くしかなくないですか?
ストレスはどんどん溜まり、優しくできるわけもなく、行き詰っていっていました。
保健師の言葉
もしかしてこれが赤ちゃん返りというやつなのかな・・とようやく気付きだした私は、子育て支援センターで出会った保健師さんにそれまでの経緯をもとに相談してみました。
するとその保健師さんも男子2人、今はもう中学生と高校生になっているお母さんでした。
めっちゃわかる、と共感してくれた上に、こんなお話をしてくれたのです。
同性の兄弟が生まれるってことはね、
例えば、旦那さんが、ある日突然愛人を連れてきて、
今日から一緒に暮らすから、よろしくなって言われるようなもんなん。
正妻としてはどう?
急に愛人連れてこられて、愛人ばっかに構って、正妻は待たされてばっかりで、
耐えられる?暴れたくもなるよね?駄々こねたくもなるよね?
それと一緒って思ったら、長男くんの気持ち、理解できる気がしない?
目から鱗落ちる、とはあのときかなって今思います。
なるほどなーーーーーーーーって。そりゃ長男ツライ!人格も変わるよ!って。
そこからようやく、赤ちゃん返りとは?について調べてみました。
上の子優先ってよく聞くワードだったけど、めっちゃ重要なワードでした。
軽く聞き流してた過去の自分に往復ビンタを食らわせたい。しかし、ときは戻らない。
長男の心をズタボロにしていたのは、母だったというオチ。
切なくて切なくて、涙が止まりませんでした。
このときなんとか長男の心をもっと理解しようと、参考にした本がこちらです。
いつまで続いた?
その後、かなり出遅れた感は否めずとも、上の子優先を意識して生活しました。
ママと片時も離れたくない長男は、しばらくは習い事に連れていっても私のそばを離れなかったり、わざと困らせるようなイタズラをして気を引いたりを繰り返していました。
それでもそれを咎めたりせず、気長に付き合っていました。イヤならしなくていいよ、したかったらついてってあげるよ。優しく優しく・・。
そして1年くらい経った年長の冬、長男から急にピアノを始めたい!と言い出しました。
英語も小学校になったら始めたい。スイミングも行く。空手もしたい!
そのあたりを境に、赤ちゃん返りのような駄々は減っていき、小学校入学の不安からのより戻しも少しありつつも、
また穏やかな長男がかえってきました。
期間にすると大体2年弱くらいでした。
2年弱というと、意外に短かったなと感じますが、当時は長い長い終わりのないトンネルの中にいたような感覚でした。
光が見えてからは、一気に外へ向かった感じがしました。
今まさに赤ちゃん返りと向き合っているママへ
体験したからわかりますが、本当にツライ日々だと思います。
きつく当たってしまい自己嫌悪になるし、イライラして全てが空回りになるし。
でも。赤ちゃん返りが酷ければ酷いほど、その子はママが大好きなんだろうなって。
今だから思います。
上の子を優先しても、すぐには赤ちゃん返りがおさまらないかもしれません。
でも根気よく愛情を伝えることで、絶対に見えます、トンネルの先の光が。
できれば下の子を産む前に赤ちゃん返りについてわかっておくと、地獄の赤ちゃん返りにはあわずに済むかもです。。。
ちなみに3人目を産んだときは、この法則を知っていたので、次男を溺愛していました。(長男が学校で不在時ですw)
溺愛した結果、ほぼ赤ちゃん返りはなく、妹と仲良くしています。単に年子でどちらも赤ちゃんだったから、かもしれませんが、、(笑)
ママさんたちが少しでも楽に、楽しく育児ができますように。
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